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理事長のあいさつ

なぜ、重症心身障がい児のみで医療的ケアの必要な子どもの為の事業所が必要だったのか。
私の娘がそうであった為です。
「私がもしもの時、この子はどうなるんだろうか」親なら一度は考えた不安。病気も出来ない、病気になっても子どもの介護は止められない。だって、命が掛かってくるから。 子どもは本当にかわいい。だけど、兄弟・姉妹は我慢の連続。
私は、娘の入院生活が長く沢山の方と出会いました。 悩みは同じ。この先も続いていく生活の中で、どうすれば子どもが幸せで、家族も楽しく暮らせるのでしょうか。 人に任せるなんで親として失格だとか、辛いと思う事がいけない事だとか、全てのお母さんは毎日、一生懸命頑張っています。 たまには息抜きもしないと疲れ切ってしまいます。でも休めない家事と育児。そして、医療的ケアがある重症心身障がい児は看護婦さんがいないと預かって頂けないという現実問題。
「だったら、自分たちで作ろうよ!」と声を上げたのが始まりでした。 親の希望や声を聴き、スタッフの意見も取り入れ「あれがあったらいいな。」と誰かが言うと「それもやろうよ!」と現在に到ります。
障がいがあってもたくさんの支援があります。利用できるサービスは全部取り入れて、子どもの事を理解してくれる人を増やしましょう。それは、悪いことではありません。 子どもも、子どもの世界があるはず。時には手を離してあげないと。障がいがあるから何もできない、と子どもだって言われたくないはずだから。
「生活支援センターえがお」も支援のひとつと思って頂けたら嬉しいです。